教 育
ジェンダーと英語教育
学際的アプローチ
石川 有香 編著/相川 真佐夫 著/石川 慎一郎 著/江利川 春雄 著/小林 直美 著/原 隆幸 著/トニー・ブルース(Toni Bruce) 著/森住 衛 著/矢野 円郁 著
日本の英語教育においてジェンダーはどう扱われてきたのか。教育学・教育史・コーパス・心理学・メディア批評の研究者による学際的論考を収める。巻末には編者の開発した「英語教科書図版データベース」を掲載。
◆主な目次
第1 部 男女共同参画社会を推進する観点からの英語教科書の分析研究
1. 日本の中学校英語教科書に見る女性表象─ 男女共同参画社会を目指した英語教材のあり方─
2. 中国の教科書に見られる性の平等性─ 中学校の英語教科書を中心に─
3. 台湾の中学校英語教科書にみられるジェンダー表象の実態調査─ 挿絵・写真におけるイメージを通して─
第2 部 英語教育学・英語学の観点から考えるジェンダー
4. 日本の英語教科書に見られるジェンダーに関する扱い─ 最近の中高の検定教科書の題材を中心にして─
5. 戦前期日本の英語教科書はジェンダーをどう扱ってきたか
6. Gender Differences in L2 English Persuasion Role-Plays: A Study Based on the ICNALE Spoken Dialogue
第3 部 周辺分野(⼼理学・メディア研究)から考えるジェンダー
7. 教育現場におけるジェンダー・ステレオタイプ─ 再生産を防止するために─
8. リオオリンピックニュースにおけるジェンダー─ 内容分析によるジェンダー・バイアスの解明に向けて─
9. Rethinking Ways to Analyse and Influence Gender Representations in Media Texts
第4 部 男女共同参画社会を目指した英語教科書分析の資料
名古屋工業大学教授。神戸大学大学院教育学研究科・広島女学院大学大学院言語文化研究科修了、博士(文学)。専門は英語教育。主要業績として『英語教育と文化』(共編著、大修館書店、2010)、『言語研究と量的アプローチ』(共編著、金星堂、2016)他。
京都外国語短期大学教授。神戸大学大学院総合人間科学研究科修了、博士(学術)。専門は英語教育、外国語教育政策。主要業績として『世界の言語政策第3集─ 多言語社会を生きる』(共著、くろしお出版、2010)、『国際的にみた外国語教員の養成』(共著、東信堂、2015)他。
神戸大学教授。神戸大学大学院文学研究科・岡山大学大学院文化科学研究科修了、博士(文学)。専門は応用言語学。主要業績として『ベーシックコーパス言語学』(ひつじ書房、2012)、『ベーシック応用言語学:L2 の習得・処理・学習・教授・評価』(ひつじ書房、2017)他。
和歌山大学教授。神戸大学大学院教育学研究科修了、博士(教育学)。専門は英語教育史。主要業績として『日本の外国語教育政策史』(ひつじ書房、2018 *日本英語教育史学会著作賞受賞)、『近代日本の英語科教育史』(東信堂、2006 *日本英学史学会豊田實賞受賞)他。
愛知工科大学准教授。武蔵大学大学院人文科学研究科修了、博士(社会学)。専門はメディアとジェンダー。主要業績として『テレビニュースの解剖学』(共著、新曜社、2008)、Encoding the Olympics: The Beijing Olympic Games and the Communication Impact Worldwide(共著、Routledge、2012)他。
鹿児島大学准教授。杏林大学大学院国際協力研究科・明海大学大学院応用言語学研究科修了、博士(応用言語学)。専門は応用言語学、言語政策、英語教育学。主要業績として『言語と格差』(共編著、明石書店、2015)、「グローバル時代におけるマカオの言語教育」『言語と教育』(共著、明石書店、2017)他。
オークランド大学教授。イリノイ大学大学院修了、PhD(Kinesiology)。専門はスポーツ社会学、特にメディアにおけるジェンダー、民族、国籍、障碍の表象分析。主要業績として Terra Ludus: A Novel about Media, Gender and Sport .( Sense Publishers, 2016)他。
大阪大学・桜美林大学名誉教授。異言語教育を通してどのような言語観・人間観・文化観・世界観が育成されるかについて関心がある。主要業績として『単語の文化的意味』(三省堂、2004)、『外国語教育は英語だけでいいのか』(共編著、くろしお出版、2016)他。
神戸女学院大学准教授。慶應義塾大学大学院社会学研究科修了、博士(心理学)。専門は認知心理学。主要業績として『時間記憶の認知心理学─ 記憶における経過時間とその主観的感覚─ 』(ナカニシヤ出版、2010)他。