歴史・地理
新しい社会発展史
鵜崎 義永(うざき よしなが) 著
世界各国の財政逼迫、国際協調や知性主義の後退等、資本主義の抱える矛盾と限界に直面して、我々は社会発展において持続可能な開発を目指している。本書はそのためのひとつの試みとして社会発展史においてその史的展開を試みた大作である。
◆主な目次
一 はじめに
二 「アジア的生産様式」について
三 古代オリエントの奴隷制社会について
四 古代中国について
五 古代インドについて
六 古代ギリシア─ 王政時代
七 古代ギリシア─ アテネ社会を中心として─
八 古代ギリシアの没落と古代ローマ社会
九 文明の形成と古代王権の役割
一〇 古代王権から古代帝国への歩み
一一 なぜ中国に武人領主社会が生まれなかったか
一ニ 「奴隷制社会」論批判
一三 卑弥呼に至る日本古代社会の歩み
一四 ヤマト王制の形成
一五 倭王権成長の時代
一六 族制社会から統一国家への歩み
一七 統一国家の形成
一八 天皇専制の展開(持統朝から奈良時代末)
一九 天皇専制の展開(平安時代)
著者の生涯を貫いた価値観
1929 年6 月22 日三重県三重郡菰野町神森に鵜﨑永蔵(初代菰野町長)・こと夫婦の四男として生まれる。
1958 年3 月名古屋大学文学部卒業。
真下信一先生に師事し唯物論を学ぶ。
1969 年から名古屋市中川区千音寺、春日井市高蔵寺ニュータウンで学習塾(志学塾)を経営。
その傍ら新しい社会発展史の研究を続ける。
1994 年~ 2011 年まで文芸・論策 同人誌“棧"にアジア史、日本史における社会発展史を掲載。
2012 年3 月10 日愛知県春日井市中央台にて没(満82 歳)。