総 記
図書館の基本を求めてⅩ
『風』『談論風発』2017~2019より
田井郁久雄(たい かくお) 著
民営化に流れる時代の動きや時流に乗った話題を追う図書館論への批判等、現場の視点から図書館サービスと職員のあり方を論じる。
◆主な目次
五年目に入った武雄市図書館
集まって雑談する‐風通しのよい図書館談義を
話題の図書館について、評価の違い
著作者と図書館について、くりかえされる発言
情報公開とカタカナ語と「改革」と
書店と図書館の棚づくりの違い
カウンター業務と職員の専門性
岡山市立図書館とエスペラント関連資料
デパ地下試食販売員のプロ意識‐図書館では
一年が過ぎた高梁市図書館
高校生の自習勉強と「資料提供」の空洞化
ちいさな本屋さんと図書館
理想の県立図書館を求めて
美しいすばらしい図書館とプレハブの図書館
山中湖情報創造館の現在
行政が優先しなければならないこと
昔の記憶の中の読書
なぜ、そんなに忙しいのか
貸出の減少、言いわけの図書館論議
「事実を知る」ことから論議を始める
貸出の減少と経費の推移
統計をめぐる騒動 図書館も他人事ではない
マスコミの図書館報道を検証する
『出版ニュース』への投稿をふりかえる
公共図書館プロジェクト答申と図書館のあり方
距離的にも、心理的にも、身近な図書館を
貧しかったころの図書館の事例から
「図書館のにぎわい」の実状はさまざま
東京教育大学卒。岡山市立図書館に30年勤務。就実大学、ノートルダム清心女子大学、岡山大学、阪南大学で非常勤講師。広島女学院大学准教授。2014年3月退職。