総 記
映像アーカイブ論
記録と記憶が照射する未来
辻 泰明(つじ やすあき) 著
映像を記録し始めてから100年あまり、デジタル化とインターネットの普及に伴い、映像資料の重要性が高まっている。映像資料利活用の中核である映像アーカイブについて、その類型や機能などを体系的に解説し、その意義と課題を考察する。
◆主な目次
はじめに─ 映像アーカイブと情報メディアの革命─
第1 章 映像アーカイブの意義と多様性
第2 章 映像アーカイブの生成と類型
第3 章 映像アーカイブにおける資料の特性
第4 章 映像資料の利用とコンテンツの再生産
第5 章 映像資料の情報記述
第6 章 映像資料に関わる諸権利
第7 章 映像リサーチャーの機能
第8 章 映像アーカイブの進化と課題
終わりに─ 過去を制する者が未来を制する─
筑波大学教授。博士(情報学)。東京大学文学部フランス語フランス文学科卒。
日本放送協会において、ドラマ部、ナイトジャーナル部、スペシャル番組部、教養番組部などで番組制作に従事。その後、編成局にて視聴者層拡大プロジェクトおよびモバイルコンテンツ開発、オンデマンド業務室にてインターネット配信業務を担当。
[主な担当番組]
ディレクターとして、NHK スペシャル『パールハーバー 日米の運命を決めた日』、同『映像の世紀』、ドキュメンタリードラマ『宮沢賢治 銀河の旅びと』など。プロデューサーとして、定時番組『その時歴史が動いた』の企画開発、NHK スペシャル『幻の大戦果 大本営発表の真実』、同『カラー映像記録 昭和の戦争と平和』など。
[著書]
『映像メディア論─ 映画からテレビへ、そして、インターネットへ』、『昭和期放送メディア論─ 女性向け教養番組における「花」の系譜』、『インターネット動画メディア論─ 映像コミュニケーション革命の現状分析』ほか。