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激動期のアメリカ
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政治・法律

激動期のアメリカ

理論と現場から見たトランプ時代とその後

山岸敬和(やまぎし たかかず) 編著/岩田仲弘(いわた なかひろ) 編著/松本俊太(まつもと しゅんた) 著/武井 寛(たけい ひろし) 著/松本佐保(まつもと さほ) 著/佐藤雅哉(さとう まさや) 著/花木 亨(はなき とおる) 著/長畑明利(ながはた あきとし) 著/白石 亘(しらいし わたる) 著/赤川 肇(あかがわ はじめ) 著/杉藤貴浩(すぎとう たかひろ) 著/吉田 通夫(よしだ みちお) 著/金杉貴雄(かなすぎ たかお) 著

  • 定価:本体2,500円 + 税
  • 書籍在庫:有 / 電子版:有
  • 判型:A5
  • ページ数:280頁
  • ISBN:978-4-86692-182-2
  • 発行日:2022/03/10発行
書籍内容

本書は、第一部でアメリカ研究者が俯瞰的な視点で変化を捉えるのに加え、第二部で中日/東京新聞のアメリカ特派員が現場で見る政策変化を描き出すことで、アメリカで起こっている変化を考えるための手がかりを提供する。

◆主な目次
第1部 理論から
第1章 なぜ共和党議員はトランプに従ったのか?─ 選挙政治と政党制の変化から ─(松本俊太)
第2章 なぜ民主党は労働者の支持を失ったのか?─ 経済・社会政策の変化から ─(山岸敬和)
第3章 なぜBLM運動と警察改革が大きな争点になったのか?─ 人種関係の変化から ─(武井 寛)
第4章 なぜ福音派はトランプを支持したのか?─ 政治と宗教の関係性の変化から ─(松本佐保)
第5章 いかにしてトランプ外交は生まれたか?─ 歴史と国際関係から─(佐藤雅哉)
第6章 「アメリカの物語」はどこに向かっているのか?─ 大統領の語りの変化から ─(花木 亨)
第7章 シアスター・ゲイツの前衛芸術はなぜ受け入れられたのか?─ 芸術と社会的文脈について ─(長畑明利)
第2部 現場から
第8章 「永遠の奴隷」と「永遠の外国人」─ コロナ禍で露呈した根深い黒人差別とアジア系憎悪 ─(岩田仲弘)
第9章 「ガラスの天井」打破まであと一歩?─ 女性参政権 100 年の節目の大統領選と議会選 ─(岩田仲弘)
第10章 広がる「ニュース砂漠」─ GAFA 支配と地方紙の衰退 ─(白石 亘)
第11章 グリーン・ニューディールと原発─ 世界最大の原子力大国の実態 ─(赤川 肇)
第12章 ウイルスは銃規制も蝕んだ─ 相次ぐ銃撃事件と新型コロナの影響 ─(赤川 肇・杉藤貴浩)
第13章 Qアノン─ 拡大する陰謀論と大統領選 ─(杉藤貴浩)
第14章 激化する米中間の覇権争い─ 貿易戦争、経済安全保障と人権問題 ─(吉田通夫)
第15章 「対中国」で危うさはらむ日米同盟─ トランプ外交からバイデン外交へ ─(金杉貴雄)
第16章 ハリウッドから見たアメリカ─ 多様性への挑戦 ─(岩田仲弘)

【編著者紹介】
山岸敬和(やまぎし たかかず)

現在の所属・職位:南山大学国際教養学部 教授
最終学歴:Ph.D. in Political Science, Johns Hopkins University
主要業績:
・『ポスト・オバマのアメリカ』(共編著)(大学教育出版、2016 年)。
・『アメリカ医療制度の政治史 ─ 20 世紀の経験とオバマケア ─』(名古屋大学出版会、2014年)。
・War and Health Insurance Policy in Japan and the United States(Baltimore: Johns Hopkins University Press, 2011).


【編著者紹介】
岩田仲弘(いわた なかひろ)

1995 年入社。前橋、横浜両支局、政治部を経て 2008 ~ 11 年にアメリカ総局(ワシントン DC)。千葉支局、外報部両デスクを経て 19 ~ 21 年にアメリカ総局長。現東京本社デジタル編集部デスク。


【著者紹介】
松本俊太(まつもと しゅんた)

現在の所属・職位:名城大学法学部 教授
最終学歴:Ph.D. in Political Science, Florida State University
主要業績:
・『アメリカ大統領は分極化した議会で何ができるか』(ミネルヴァ書房、2017 年)。
・「アメリカ50 州における選挙管理組織:何がトップの選出方法を説明するのか」『年報政治学 2018–II 選挙ガバナンスと民主主義』(2018 年)。
・「政党指導部は今でも所属議員の代理人なのか?(一)/(二)─ アメリカ連邦議会における政党指導部の発達と分極化」『名城法学』第69 巻3 号/ 4 号(2020/2020)。


【著者紹介】
武井 寛(たけい ひろし)

現在の所属・職位:岐阜聖徳学園大学外国語学部 准教授
最終学歴:一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程 博士(社会学)
主要業績:
・「『ポスト人種社会』論の課題─ 2008 年大統領選挙とバラク・オバマ」『アメリカ史研究』35 号(2012 年8 月)、pp. 80–96.
・“The Unexpected Consequence of Government Manipulation: Racial Disturbances at Chicago’s Public Housing for Veterans in the 1940s,”The Journal of American and Canadian Studies No.31(2013):pp. 49–77.
・「キャサリン・バウアー・ウースターの人種観と住宅政策」『立命館言語文化研究』31(1)、(2019 年)、pp. 159–17.


【著者紹介】
松本佐保(まつもと さほ)

現在の所属・職位:日本大学国際関係学部 教授(前職:名古屋市立大学 教授)
最終学歴:英国ウォーリック大学博士号(PhD)
主要業績:
・『アメリカを動かす宗教ナショナリズム』(筑摩新書、2021 年)。
・『熱狂する神の国アメリカ』(文春新書、2016 年)。
・『バチカンと国際政治』(千倉書房、2019 年)。


【著者紹介】
佐藤雅哉(さとう まさや)

現在の所属・職位:愛知県立大学外国語学部英米学科 講師
最終学歴:一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程 博士(社会学)
主要業績:
・「戦略としての人道主義─ 占領下パレスチナの人権運動」『歴史評論』844 号(2020 年8月)、pp. 28–40。
・「冷戦政治文化の変容とイスラエル認識─ 1960 年代後半~ 1970 年代前半における連邦議会の冷戦改革派に着目して」『アメリカ研究』第53 号(2019 年5 月)、pp. 191–212.
・“Bella Abzug’s Dilemma: The Cold War, Women’s Politics, and the Arab-Israeli Conflict in the 1970s,”Journal of Women’s History 30, no.2(Summer 2018):pp. 112–135.


【著者紹介】
花木 亨(はなき とおる)

現在の所属・職位:南山大学外国語学部英米学科 教授
最終学歴:Ph.D. in Communication Studies, Ohio University
主要業績
・『大統領の演説と現代アメリカ社会』(大学教育出版、2015 年)。
・“Justice and Dialogue in Japan’s Top Press: Philosopher Michael Sandel as Cultural Authority,”Communication, Culture & Critique , 7(2014), pp. 472–486.
・「アメリカン・ドリームの物語─ コミュニケーション研究における五つの語られ方」『日本コミュニケーション研究』第43 巻第1 号(2014 年)、pp. 29–47.


【著者紹介】
長畑明利(ながはた あきとし)

現在の所属・職位:名古屋大学人文学研究科 教授
最終学歴:東京外国語大学外国語学研究科
主要業績:
・『21 世紀から見るアメリカ文学史(改訂版)』(共著)(英宝社、2018)。
・「終末の詩人ボブ・ディラン」『港』23(2018 年)、 pp. 2–24.
・『語り明かすアメリカ古典文学12』(共著)(南雲堂、2007 年)。


【著者紹介】
白石 亘(しらいし わたる)

1997 年入社。春日井支局、岐阜支社報道部を経て、名古屋経済部。名古屋社会部、東京経済部などを経て、2018 年~ 21 年にアメリカ総局。現名古屋経済部トヨタ自動車担当キャップ。


【著者紹介】
赤川 肇(あかがわ はじめ)

2001 年入社。小松、松本両支局、名古屋本社社会部などを経て17 ~ 20 年にニューヨーク支局、同支局長。現名古屋本社社会部。


【著者紹介】
杉藤貴浩(すぎとう たかひろ)

2001 年入社。東京整理部、宇都宮支局、東京経済部、名古屋社会部などを経て2020 年からニューヨーク支局長。


【著者紹介】
吉田 通夫(よしだ みちお)

1999 年入社。静岡総局、宇都宮支局を経て2005 年に東京本社経済部。19 年に連載企画「働き方改革の死角」取材班のメンバーとして貧困ジャーナリズム賞受賞。21 年3 月からアメリカ総局。


【著者紹介】
金杉貴雄(かなすぎ たかお)

2000 年入社。千葉、横浜両支局を経て06 年に東京社会部。08 年から政治部で防衛省、外務省、首相官邸などを担当。19 年にアメリカ総局、21 年5 月から同総局長。