歴史・地理
ASシリーズ第17巻
越境するアメリカ物語
幸田直子(こうだ なおこ) 著
グローバルな認識の枠組みで歴史を捉えるという知的潮流の下で、アメリカ史を一国史としてではなく、アメリカと外部の世界のつながり、そして両者の相互的な影響に焦点を当て、それらが何を意味するかを考察する。
◆主な目次
序 章 世界のなかのアメリカ史
第1 章 アフリカのなかのアメリカ-「アメリカの奴隷解放運動とリベリア共和国の誕生-
第2 章 ヨーロッパのなかのアメリカ-「アメリカ」の脅威と魅力-
第3 章 敗戦国のなかのアメリカ-占領者としてのアメリカ-
第4 章 アジアのなかのアメリカ-アメリカのベトナム戦争とアジア人労働者-
第5 章 ブラック・カリビアン-越境する歴史的想像-
終 章 「アメリカ史」を研究する
1983 年滋賀県生まれ。
ニューヨーク大学(New York University, Department of History)よりPh.D. を取得。City University of New York – Hunter College, Department of History 非常勤講師 等経て、現在は近畿大学国際学部准教授。研究領域は、20 世紀アメリカ外交史、戦後日米関係史。
主な論文・著書にChallenging the Enemies from Within: The Transpacific Anti-Vietnam War Movement in Japan”(The Sixties: A Journal of History, Politics and Culture 10, no. 2(2017): 182–95)The United States and the Japanese Student Movement, 1948 –1973:Managing a Free World (Lanham: Lexington Books, 2019)がある。