哲学・思想・心理学
表現の極端ニズム
反転する二重構造を生きる
中村直行(なかむら なおゆき) 著
言葉を使用することと言葉へ言及することの区別に過敏にこだわる議論を経て西田幾多郎流に座禅と参禅を一つめの反転とし、その禅と西洋哲学とが二つめの反転となる二重構造を生きることでウィトゲンシュタインの静寂に至る。
◆主な目次
第Ⅰ部「私は誰⁈」と発する本人と向き合うあなた
第1章 世界の根源的な付け根
第2章 ゼロ・ヴェクトルの軌跡を描くブーメラン(私→あなた→私)
第Ⅱ部「『こだわるな』にもこだわるな」にさえこだわらなくなるとは
第3章 語り得なさは、理由か原因か?
第4章 ことば 知恵 悟り
第5章 混ざらねば混ぜてみよう、ホトトギス
第Ⅲ部読者と筆者との議論の場
第6章 哲学思考実験
1988 年 金沢大学理学部数学科卒業
2006 年 金沢大学大学院後期博士課程修了、博士(文学)
現 在 金沢学院大学基礎教育機構 准教授
主な著作
『沈黙と無言の哲学 ─ 語りえぬものの語りえなさを語る ─ 』(大学教育出版、2015 年)
主な論文
「沈黙すべき〈語り得ぬもの〉とは何か? ─ 『論考』の峰と山脈を追いかけて ─ 」(金沢大学 博士論文、2006 年)
主な訳書
クリストファー・チャーニアク著『最小合理性』(双書 現代哲学 7)、
柴田 正良(監訳)、中村 直行・村中 達矢・岡庭 宏之(翻訳)(勁草書房、2009 年)