教 育
高校生のドロップアウトの予防に関する研究
子どもたちが幸せに生きることのできる社会へ
藤江玲子(ふじえ れいこ) 著
日本では公表される中途退学者数より多くの生徒が高等学校の卒業に至っていない。
個人と社会に不利益をもたらすドロップアウトの問題をどう理解し予防するか。
教育と心理を結ぶ視点からの調査・研究に基づく提言書。
◆主な目次
第1章 高等学校のドロップアウトの問題
第2章 先行研究の概観
第3章 本研究の目的と扱われる変数
第4章 予備的研究 1 高等学校の非卒業者の特徴の検討─ 担任へのインタビューをもとに ─
第5章 予備的研究 2 「高校生用学校生活自己効力感尺度」の作成
第6章 「ドロップアウトに関連する要因に関する調査」の方法
第7章 卒業に至らなかった生徒の率、扱われた変数の学年差・性差、変数間の関連の検討
第8章 退学者と転学者の特徴の比較
第9章 ドロップアウトに至った生徒の特徴の検討
第10章 ドロップアウトのタイプとその特徴の検討
第11章 日本における高等学校の非卒業者の率の推計
第12章 総合的考察
長野県松本市生まれ。早稲田大学、上越教育大学大学院、兵庫教育大学大学院で学んだ後、筑波大学人間総合科学研究科生涯発達科学専攻(博士課程)修了。公立高等学校教員、県教育委員会指導主事、県生涯学習推進センター専門主事、県教育委員会スクールカウンセラー、筑波大学客員研究員等を経て、松本大学総合経営学部・人間健康学部教職センター准教授、長野県立大学兼任講師。専門分野は教育学、臨床心理学、生涯発達科学