歴史・地理
出会いなおしの世界史
ヒストリーリテラシーを高めるレッスン
安達一紀(あだち かずのり) 著
世界史学習は歴史記述を暗記するだけではなく、過去と歴史のズレなどを意識できる力、人が歴史と関わる力、つまり歴史的思考力を養うための学習である。本書は、その教育と学習方法を提示した出会い直しのための世界史テキストである。
◆主な目次
序章 ようこそ人生の必須科目『高校世界史』へ
第 1 章 ヒトから人へ
第 2 章 オリエント世界と東地中海世界
第 3 章 地中海世界と西アジア世界
第 4 章 南アジア世界
第 5 章 東アジア・内陸アジア世界
第 6 章 東南アジア世界
第 7 章 イスラーム世界の形成
第 8 章 ヨーロッパ世界の形成と発展
第 9 章 東アジア世界の変容とモンゴル帝国
第 10 章 ユーラシア諸帝国の繁栄
第 11 章 中世から近世へ
第 12 章 古代アメリカ文明
第 13 章 近世ヨーロッパ
第 14 章 欧米における工業化と国民国家の形成
第 15 章 産業資本主義の発展と帝国主義
第 16 章 アジア諸地域の変革運動
第 17 章 世界戦争の時代
第 18 章 近代化と「私たち」
第 19 章 国民国家体制と東西の対立
第 20 章 現代の文化、現代の文明
元高校教員(世界史)。現在、兵庫県姫路市在住。1963 年大阪生まれ。尼崎市立尼崎高校、筑波大学第二学群人間学類卒業。以後、兵庫県立高校教員として36 年間、主として世界史教育に携わる。兵庫教育大学大学院修了。
単著『人が歴史とかかわる力』(教育史料出版会、2000)で「ヒストリーリテラシー」を加味した歴史教育を提唱。様々な研究会などで教室での実践を報告してきた。最近では「ヒストリー・リテラシーを意識した高校世界史授業」『教科教育学研究の可能性を求めて』(風間書房、2017)。「ヒストリー・リテラシーを高める発問」(全国歴史教育研究協議会第 59 回研究大会、2018)。資格は通訳案内士(英語、英検 1 級)、フランス語(2 級)。趣味はランニング(時々、マラソン)、鑑賞ごと(クラシック音楽、オペラ、ジャズ、現代アート、落語、将棋など)。