社 会
地方経済人の結社と市民社会
青年会議所を事例として
嶋田吉朗(しまだ きちろう) 著
本書は若手経営者層の結社である青年会議所への調査研究を中心として、「市民」としての地域の経済リーダーたちによる自発的結社の成立とその社会的機能について分析し、市民社会論における分析枠組みの更新と理論的精緻化を図るものである。2024年度日本NPO学会賞受賞。
◆主な目次
第 1 章 市民的参加の研究としての理論的射程と問題設定
第 2 章 調査データと方法
第 3 章 日本青年会議所の展開とその諸特性─ 海外との比較を交えて─
第 4 章 青年会議所の組織構造と社会関係
第 5 章 地域社会と青年会議所 ─ 地域行事への関与事例から ─
第 6 章 メンバーシップから見る経営者の市民キャリアとライフヒストリー
終 章
1989 年生まれ。学校法人嶋田学園常務理事。日本学術振興会特別研究員(DC1)等を経て現職。慶應義塾大学文学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(社会学)。地域社会学、都市社会学、市民社会論。高等学校にて、地域連携、大学連携、グローバル教育 、ICT 等を担当。また、福岡県飯塚市中心商店街の広場運営や街おこし活動にも従事。