
教 育
社会教育士はなぜ生まれたのか
自治の土壌を豊かに耕す
牧野 篤(まきの あつし) 著
自治的な社会の土壌を耕す担い手として注目されている「社会教育士」は、なぜ、どのようにして生まれたのか。そのきっかけと経緯そして求められる役割を、社会の歴史的な動きを背景にとらえ、そのよりよい在り方を模索する。その過程で見えるのは、教育をめぐる社会のさまざまな力の複雑に絡み合ったせめぎあいであった。
■主な目次
Ⅰ.社会教育主事・社会教育士をめぐる最近の政策的動向
1. 第4 期教育振興基本計画における社会教育と社会教育人材の位置づけ
2. ウェルビーイングへの着目:第11 期中央教育審議会生涯学習分科会の議論の背景
3. 地域コミュニティの基盤としての社会教育:第11 期中央教育審議会生涯学習分科会の議論
4.社会教育人材部会の議論の背後にあるもの
5.社会教育人材部会における議論
6.社会教育主事の再定義と社会教育士の定義
7.人を中心とした社会教育へ
Ⅱ. 社会教育主事養成制度見直し・社会教育士称号新設をめぐる社会状況
1.契機
2.背景
3.状況
Ⅲ. 社会教育主事養成制度見直し・社会教育士称号新設をめぐる議論と経緯
1.社会教育主事必置・教育委員会必置の論理の構成
2.社会教育主事の役割と養成の在り方の見直し
3.社会教育士称号の創設
Ⅳ.社会教育主事の歴史概観
1.社会教育主事制度の発足:戦前期の社会教育主事
2.戦後改革期の社会教育
3.社会教育主事の再創設へ
4.社会教育主事の養成に関する議論
5.補助金支出の可否をめぐって:もう一つの論点
大正大学地域創生学部教授、東京大学名誉教授
1960 年生まれ 名古屋大学大学院教育学研究科修了 博士(教育学)
名古屋大学助教授・教授を経て、2008 年から東京大学教授、2025 年に定年退職の後、現職。中央教育審議会生涯学習分科会、同社会教育人材部会、同社会教育の在り方部会委員など歴任
主な著書
『人が生きる社会と生涯学習』(大学教育出版、2012 年)
『公民館はどう語られてきたのか—小さな社会をたくさんつくる・1』(2018年)
『公民館をどう実践してゆくのか—小さな社会をたくさんつくる・2』(2019年)
『公民館を再発明する—小さな社会をたくさんつくる・3』(2024 年)
『発達する自己の虚構—教育を可能とする概念をとらえ返す』(2021 年)
(以上、東京大学出版会)など多数