社 会
英国労働者教育史
マーガレット T. ホッジェン 著/新海 英行(しんかい ひでゆき) 監訳/英国成人教育史研究会 訳
原著では、イギリスとアメリカにおける労働者教育運動を駆使したインパルスとは何かを問うが、本訳書ではそのイギリス編である。それは、大学人と教会人のロゴスの共有と労働者階級の参政権と労働権獲得の宿願と、そして支配者階級の執意の中に読み取れる。
Margaret Trabue Hodgen 1890–1977
元カリフォルニア大学バークリー校社会学部社会制度学科教授(社会学)
愛知県生まれ。1962年名古屋大学教育学部卒、中部鋼鈑に勤務、67年大学院に入り、72年同博士課程満期退学、香川大学教育学部講師、76年名古屋大学教育学部助教授、教授、2002年定年退官、名誉教授、「現代ドイツ民衆教育史研究 ヴァイマル期民衆大学の成立と展開」で教育学博士、2002年愛知学院大学総合政策学部教授、2009年名古屋柳城短期大学学長となる。2016年退任。
約10年前に名古屋大学大学院教育発達科学研究科の元社会人院生7名により発足し、以来この度の翻訳に取り組み、本書でその研究成果を公開する。