文 学
画家の旅
日本画家中庭煖華の日記にみる旅と日常
福田 道宏(ふくだ みちひろ) 著
再興院展の日本画家中庭煖華(1901~78)。戦後の60年代の日記をひもとき、年1作の 出品作にかける創造の軌跡と、その間の仕事の旅や家族との旅を通じて、画家にとって の旅と日常をかいまみる。日記の翻刻も挿図とあわせて収載。
1973 年東京生まれ。東京都立駒場高等学校卒業。早稲田大学第一文学部史学科美術史学専修卒業。同大学大学院文学研究科博士後期課程退学。2001 年奈良県立万葉文化館学芸員。2011 年より広島女学院大学准教授。
[主要論文]「近現代日本画における画塾と塾展の位置づけ─ 青甲社・東丘社・中村大三郎画塾と京都画壇の画塾を中心に─ 」『日本画モダニスト堂本印象と門下精鋭たち展』(2018 年、ふくやま美術館)、「加藤信清と相国寺、大典晩年の見果てぬ夢─ 円通閣再建・観音懺法・清国名刹への仏典寄贈─ 」『仏教美術論集』7(2015 年、竹林舎)、「山本守礼事績考:地下官人をめざす絵師たちの研究序説」『京都造形芸術大学紀要』15(2010 年)