文 学
大伴家持歌の風流
花鳥風月と花月
森 斌(もり あきら) 著
万葉集歌人大伴家持は春愁、あるいは孤愁の歌人と評価されている。しかし、花の興趣、鳥の情緒、風の感覚、月の風情をうたった歌に注目する時、古今集的な歌を8世紀の天平文化に基づき、言語活動を通じて風流(みやび)に創作していたことが知られる。本書ではそれらについて追究する。
1946年中国鞍山市に生まれる。
1976年成城大学大学院文学研究科博士後期課程退学。
1977年4月広島女学院大学専任講師。
現在、同大学文学部教授。
上代文学会、古代文学会、万葉学会、全国大学国語国文学会、日本鬼学会各会員。
研究領域:万葉集の作品研究