芸術・生活
新版 美/学
酒井 紀幸(さかい のりゆき) 編著/山本 恵子(やまもと けいこ) 編著
異なるベクトルが拮抗しあうときに生じる一つの「かたち」を文化とするならば、それを簡単には捉え尽くすことはできない。その文化という壮大な精神的ネットワークを解きほぐしながら、美と美学のあり方を捉え直す。
1954年横浜市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。
現在、早稲田大学文学学術院教授。
専門は、哲学、美学、中世・ルネサンスの宗教思想。現在の関心は、メディアと感性とテクノロジー、制度とメンタリティー、キリスト教の諸文化における受容と展開といったテーマにある。
著書としては、『概説宗教学』[分担執筆](稲門堂、1987年)、『聖書をめぐる九の冒険』[分担執筆](ネスコ、1995年)、『拡張される身体──自己の再定義のために〔増補改訂版〕』(トランスアート、2004年)、『ルネサンス思想の旅──美しい世界と人の探求〔増補改訂版〕』(トランスアート、2008年)など。訳書としては、クザーヌス『創造についての対話』(『中世思想原典集成17』平凡社、1992年、所収)、クザーヌス『知恵の狩猟について』[酒井・岩田訳](『キリスト教神秘主義著作集10』教文館、2000年、所収)などがある。
1974年岡山県備前市生まれ。武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科ヴァイオリン専攻卒業。
現在、早稲田大学文学学術院助教。
専門は、ニーチェの芸術論を中心としたドイツ近現代美学・哲学。
著書に、『ニーチェと生理学──「芸術の生理学」構想への道』(大学教育出版、2008年)など。論文に、「ニーチェにおける〈芸術家の誠実さ〉について」(『美学』56巻4号(通巻224号)、2006年)、「ニーチェの哲学的教育論」(『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第51輯第1分冊、2006年)などがある。