産 業
農ある世界と地方の眼力2
平成末期漫筆集
小松 泰信(こまつ やすのぶ) 著
本書は、JAcom・農業協同組合新聞の「地方の眼力」に掲載された44 編からなる続編である。第2次安倍政権下における「農ある世界」を取り巻く末期的 情況に対する危機感とその解決の糸口を求めて、著者の思いの丈を自由に書き綴ったものである。
◆主な目次
覆水盆に返せ
忘れたコロにやってくるのが天災ならば
たたむべからず
鶴の一声にカクセイせよ
手先のケイサン、目先のケイサン
安倍政権にこそタックル
精神的風土としての空気を創る
創造的自己改革への決断
アベメンバーの大罪
馬鹿の壁は崩壊する
TPP法成立と戦わぬJAグループ
公序破壊政権は公助も壊す
被災地よりカジノという国難
〝ウソ〟から生まれた〝生産性〟
農業国防産業論ことはじめ
揺るがす政権に揺るがず
サマータイム・ブルース
公約は唇寒し秋の風
SDGsの達成を目指すものたちの資格
地方の臭いを忘れるな
毒饅頭ときどき怖い?
禁じ手で残った残った
ヒャッカイ─ 沖縄知事選勝利と屈辱のTAG
TAGも忖度なら「期待できナイ閣」
〝イシキ〟の叫び
天はミズから助くるものを助く
子は未来へのかすがい
ハイコウはコウハイへの道
小農宣言と水産改革法案
「もみじのワッペン」は叫ぶ
コップの中の嵐にするな
目鯨立てて鯨が無い
嘘からは出ぬまこと
厚労省に功労賞無し
スマート農業とスワロー農業
割られた窓はまず直す
地方紙の危機と嬉々
「なんでも官邸団」の大罪
自省無き失政は失政の母
「もう戦争はごめんだ」と言い続ける意義
出したヒト返せよ
女性の地位向上と基本的人権
自主夜間中学校が灯すもの
当分幸せにはなれそうもない
1953年長崎県生まれ。鳥取大学農学部卒、京都大学大学院農学研究科博士後期課程研究指導認定退学。(社)長野県農協地域開発機構研究員、石川県農業短期大学助手・講師・助教授、岡山大学農学部助教授・教授、その後の改組を経て同大学大学院環境生命科学研究科教授を経て、2019年3月定年退職。
同年4月より(一社)長野県農協地域開発機構研究所長。岡山大学名誉教授。
専門は農業協同組合論。
著書に『非敗の思想と農ある世界』(2009年、大学教育出版)、『新しい農業経営者像を求めて』(監修、2003年、農村報知新聞社)、『地方紙の眼力』(共著、2017年、農山漁村文化協会)、『隠れ共産党宣言』(2018年、新日本出版社)、『農ある世界と地方の眼力』(2018年、大学教育出版)など