芸術・生活
中国の近代美術と日本
20世紀日中関係の一断面
陸 偉榮 著
近代の日中両国の美術交流や影響関係は,20世紀の日中関係史のなかでも,きわめて重要な位置を占める。
本書では,民国期の中日の画家たちと日本との関係をめぐる歴史的な事実を元に,近代中国が日本から多くの要素を吸収して自らの近代美術を確立したことを考察する。
20世紀日中美術交流研究序説
第I部/民国期の画家にみる日本との交流
第II部/日中戦争時下の画家たち
第III部/豊子様式の創生から完成へ
第IV部/装丁にみる日本美術の受容
第V部/展望と課題
近代中国美術年表,他
中国南京市生まれ。南京師範大学大学院中退、秋田大学大学院修士課程修了(教育学修士)。早稲田大学大学院博士後期課程修了(博士(文学)芸術学美術史学)。中国文化史・美術史専攻。現在、早稲田大学講師。