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キほんのWORD

DX

掲載日:2021.07.20

 

DX(ディーエックス)とは、デジタルトランスフォーメーション(=Digital Transformation)の略称である。事業活動で用いられることが多いが、特定の組織や社会活動を、デジタルテクノロジーを駆使して、大きくそのビジネスモデルや位置付け、組織形態などまで含めて文字通り転換させることを意味する概念である。リアルだった接点がデジタルにとって代わっただけのものはDXとは呼ばないのである。

つまり、従業員向けに業務用システムを導入する等、「単にデジタルを仕事の工程に入れる」ということだけでは、厳密にはDXではない(この場合はデジタル化と呼ぶ)。

例えば、小売店をネットスーパーにし、商品をWEB上で買えるということだけではなく、小売店時代ではできなかった定期購入といった売り方や、これまでは得られなかったデータを活かした新商品開発にまでいたってしまう等のような変化が、デジタルによって引き起こされるという点がポイントになる。

DX2004年頃にヨーロッパで誕生した概念と言われているが、日本では特にコロナ禍を契機に、業態やワークスタイルの転換が必要になったことで注目が集まった。

それにより、急速にバズワードとして浸透しているが、単なるデジタル化とは別物である点を留意しておく必要がある。そして、一方で経営の手段として、DXが最適なのか、デジタル化まででいいのかも含めて、最適な距離感をつかんでいくことが重要である。

 

DX
この記事を書いた人

片山智弘 かたやま ともひろ

株式会社電通 事業共創局 シニア・ビジネス・ブロデューサー
株式会社セガ エックスディー 取締役執行役員 CSO
1987 年、東京都生まれ。2010 年、慶應義塾大学理工学部卒業後、慶應義塾大学大学院在学中に就職活動の採用試験を練習するイーラーニングサービスで起業。2 年間経営後にサイト M&A で売却。2012 年、大学院修了と共に株式会社電通へ入社。
電通入社後は、一貫して新規事業部署に所属。デジタルテクノロジーおよびビジネスメソドロジーを活かした様々な事業開発を歴任。並行して、オープンイノベーションによる協業推進の責任者や、デジタル環境戦略と UXに関するアドバイザリー業務も実施。
2019 年 7 月より、セガ エックスディーへの合並会社としての電通の資本参画を契機に取締役を兼任。

担当者の主な著書